過去ログ - 【安価】提督「愛情度？」 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】提督「愛情度？」

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1: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/17(日) 00:53:39.34 ID:IGlGuggb0
　ある日の朝。明石が執務室にやってきて、あるものを渡してきた。

提督「なんだいこれ。ストップウォッチ、じゃあないよな……」
　
　丸い形をしたその機械は手のひらに収まる程度の大きさで、本体の形に沿うような液晶画面が付いている。
　右手に持つと、押しボタンが二つ、親指と一指し指に掛かる位置にしっくりとくる。
　正面から左のボタンは白、右のボタンは黒である。
　よく見ると、ボタンには文字があった。
　左は『R』右は『M』。
　
明石「ええ、提督。何だと思いますか？」

　明石は笑顔で、目をぱちぱちまばたかせている。
　提督は、何も映っていない液晶画面と、明石の交互にそれぞれ見比べながら、しばらく考えた。
　
提督「分からない。なにか意味があるのか、コレ？　ボタンが二つしか無いし……そもそも、電源ボタンとか――」

明石「ボタンは四つありますよ。ええと、裏の方です」

　機械を裏返してみると、初めは分からなかったが、確かにボタンらしきものが見つかった。
　ただし、指では押せないようになっていらしい。
　小さな穴が二つ空いていて、その中に白いボタンが覗いている。
　細い棒状のもの、ヘアピンか爪楊枝などを使って押すタイプのボタンだ。
　
提督「懐かしいなァ～。久しぶりに見たような気がするぞ、こういうの」

明石「あとそうですね。電源はボタンではなく、下のほうにスイッチがあります」

　明石の言った通り、スライド式の黒いスイッチがあった。
　左側に倒されていて、つまり電源はOFFになっている。
　
提督「ゲームボーイを思い出すなぁ。でも、ゲーム機なわけないし……何だろ、コレ？」

　提督はスイッチを入れた。
　途端に、画面が緑色に光り、『SWITCH ON』という文字が浮かんだ。

明石「提督、分かりますか？　それとも、お手上げですか？」

　明石の声は心なしか弾んでいるように聞こえた。

提督「知るもんか。明石の発明品だってことは分かるんだけど」

明石「あっ、そこは分かっちゃいます？」

提督「いや、だってなあ……こんなヘンテコなものを持ってるのはお前ぐらいだろう」

明石「ヘンテコって。提督、これ結構すごい発明なんですよ？」

提督「そんなこと言われたって。お手上げだ、明石。これは一体何なんだ？」

明石「そうですねぇ……じゃあまずは、白いほうのボタンを押してください」

提督「ああ」

　人差し指がボタンを押すと、画面が緑から赤に光った。
　
提督「なんで赤なんだ……」

　提督が呟き終わらないうちに、画面に『AKASHI』の文字が表示された。
　
提督「明石の名前が出てきた」

明石「次に、黒いボタンを押してください」

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2: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/17(日) 00:59:55.59 ID:IGlGuggb0
　バックライトが赤から青色になって、数字が表示されていた。

提督「34？」

　そうしているとも意識せずに、提督は数字を呟いた。

以下略

3:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 01:00:34.63 ID:qPwOwe7k0
若葉

4:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 01:01:26.06 ID:+thb9A3no
目安の区切りが大雑把すぎやしませんかねぇ……

5: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/17(日) 01:27:07.74 ID:IGlGuggb0
　ばたん、と音を立てて扉が閉まった。
　しばらくの間、扉から目を離せなかった。
　明石に渡された紙に目を戻すと、様々な考えが頭を巡った。
　もしかすると冗談か何かではないのか？
　もしかするとどこかに隠しカメラが仕掛けられていて、こちらの様子を、こちらの反応を見られているのではないか？

以下略

6: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/17(日) 02:00:39.37 ID:IGlGuggb0
提督（63……）

　画面に表示された数字を見て、心臓を強く打たれたような衝撃が走った。
　63。この数字が意味することは――つまり？
　

以下略

7:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 02:14:40.45 ID:B9UBimPD0
確かに0でも恋心があるんじゃ面白みに欠ける

8: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/17(日) 02:18:18.52 ID:IGlGuggb0
<<7
うっかりしてました。
最小値が１で、最大値が１００です。
１００を引くと、とりあえず、１００を引いてから何か考えておきます。

9:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 02:19:28.98 ID:iL+9Icpmo
安価もまともに打てんのか

10: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/17(日) 02:51:58.64 ID:IGlGuggb0
　引き出しからルーズリーフとペンを取り出して、メモをした。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　　明石：63より下。3、40台？

以下略

11:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 02:52:50.61 ID:wdB/Vq06o
朝霜

12:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 02:53:24.28 ID:RouBpeyvo
曙

13:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 02:53:32.92 ID:n3W0zlBxO
鹿島

14:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 02:53:56.14 ID:qPwOwe7k0
那珂ちゃん

15:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 07:52:14.74 ID:ag9haLzwo
知ってた

16:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 08:50:52.60 ID:aMUBOslG0
零式好感度測定器・・・う、頭が！

17:名無しNIPPER[sage]
2016/04/17(日) 10:39:08.72 ID:Inx2K0nB0
これは愛情だし低くても友情にヒビは入んないから心の傷は浅くて済むはず

18: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/17(日) 10:55:28.25 ID:D3By3Lca0
　明石の言っていたことをまるっきり信じていたわけではなかったが、最初に『ERROR』の文字が青いバックライトと共に返ってきたときは、
　ごくごく小さくはあったが落胆を禁じ得なかった。
　
提督（おいおい。そもそも信じていないのだったら、どうして落ち込むことがある？）

以下略

19: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/20(水) 18:24:29.56 ID:dh0YGwaO0
　様々な考えが星のように周り巡り、そうこうしているうちに夜になっていた。
　
　普段の場合と比べても、今日の仕事はいまいちペースが乗らず、捗らなかった。
　
　艦娘たちもそのことを察していたようだったが、他ならぬ原因が本人以外与り知らないことだったため、

以下略

20: ◆LTZdfXqIOs[saga]
2016/04/24(日) 16:40:47.78 ID:0RPgoLT60
　日々の仕事に追われ過ぎていて、先のことを考えることはあっても、過去を振り返ることはしていなかった。
　
　朝と昼に仕事をして、夜に寝るだけの生活と言うわけではない。
　
　ただ、一日二日一週間ならともかく、それより前の事柄に思いを馳せるということ自体が思ってもみなかったことだった。

以下略

21:名無しNIPPER[sage]
2016/04/24(日) 18:35:32.64 ID:+bB1tcSY0
曙たんかわいい

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