過去ログ - きらり「おおきい背丈とちいさい心」
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11:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 23:02:43.78 ID:ktAYgYPU0
最後まで言い切る事は出来なかった。
「諸星先生って先生のこと?」「先生お名前おしえて!」「見てみて、泥団子!」
エクスクラメーション・マークとクエスチョン・マークに前後左右を取り囲まれたのだ。同じく、その声の主達にも。
「ひっ…」
きらりにとって、それは今までにない体験だった。囲まれ、叫ばれ、しかしそのどれ一つとして、否定はない。
これまでのように、どこかに逃げてしまえばよかったが、背中の方にまで園児たちがいて、それもできなかった。
「こら、みなさん、諸星さんが驚いているでしょう、後で紹介してあげるから」
中年女性がそう言うと、子どもたちはいちように、はーい園長先生、と言いながら各々の遊び場に戻っていった。
「ごめんなさいね、元気ばっかりあって」
中年女性はぺろり、と舌を出した。
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