過去ログ - 【百合モバマス】白菊ほたる「七対子は裏切らない」【麻雀】
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34: ◆K1k1KYRick[sage]
2016/04/19(火) 16:09:18.45 ID:xNfmpDXVo
オーラス、親は黒井。ドラは三筒。

一二五五AAB46白白中中 

「ポン」

中を鳴いて、黒井は一萬を打つ。

この手をトイトイに仕上げるとすると

どうしてもドラの三筒の処理が厳しくなってくる。

彼は一萬を打ってさらにほたるから一筒をチーした。

二萬切りして中ドラ一にするつもりらしい。

五五A46白白 @AB 中中中

黒井は七巡目に五萬を引いて暗刻にし、カン五索で聴牌に取った。

五五五46白白 @AB 中中中

プロデューサーが發を暗カンした。

大三元を警戒していた茄子はようやく白を切ってリーチをかける。

「ポン」

黒井は六索を切り、四索単騎に聴牌を変えた。
ここでプロデューサーは善永記者の語っていた一人の雀ゴロの話を思い出した。

――少し前の話なんだけどね、副都心辺りの雀荘に変わった男がいたの。
人の捨て牌は何でも鳴き倒すタコみたいな打ち手で
しかも最初は何の役もないのに、鳴いているうちに役をつけて和了るの。
それも鳴けば鳴いた分だけ点数も高くなるってやつ。
確か『哭きの鷹』だか『哭きの蛸』だか呼ばれていたはずよ。
勝率は高かったけれど結局その打ち手は店にいた他の雀士に嫌がられて
雀荘から消えたらしいけれど――

「黒井社長、貴方はまさか、哭きの――」
「カン」

五五五4 白白白 @AB 中中中

プロデューサーの話に応えず、七巡目にツモってきた白を黒井はカンし

嶺上牌から七萬をツモって四索を打った。

五五五七 白白白白 @AB 中中中

「ツモって……!」

茄子から出てきた四枚目の五萬を黒井はカンした。

「ツモ。リャンシャンツモ白中ドラ四」

七 五五五五 白白白白 @AB 中中中 ツモ七

最後にひっくり返されたカンドラは、残り一枚しかなかった中だった。
しかし跳ね満を和了った男の声は暗く鋭い。
それはまるで母を恋しがる赤ん坊の泣き声のように三人の耳に響いた。


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