過去ログ - 鎮守府空母のLINE事情 第三部
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477: ◆MUMgQcutzw[saga]
2016/05/29(日) 13:20:13.74 ID:NCEb46em0

乙提督「笑ってない艦娘? そ、そんな人がいるでありますか? 誰だろうか……弥生? 加賀? うーむ」


丙提督「……今日、ようやく分かったんです。その人は、誰よりも艦隊全体を見ていて、誰よりも皆の幸せを望んでいて、誰よりも心に傷を負っていました」


丙提督「そして、多分。その人が持っている夢は。僕と同じです」


甲提督「……」


乙提督「ま、まさか、その艦娘とは」


丙提督「……はい。えっと、その。僕が偉そうなことを言える立場ではありませんが……」


丙提督「僕は、彼女を心の底から笑わせてあげたい。彼女の笑顔を取り戻したい。彼女を幸せにしたい」


丙提督「そう、思っています」


丙提督「……で、でも。深海棲艦と和解なんて……。本当にできるかどうか……分かりませんが……」


乙提督「むう……。そうだったな。貴官の最終目的は。しかしそんなことが本当にできるのなら……」


甲提督「……できる」


丙提督「えっ……!」


甲提督「……君の意見が聞けて良かった。私も、彼女の笑顔を取り戻したい内の一人」


甲提督「誰かがやらねばその道は開けん。だが道を切り開くことは容易なことではない」


甲提督「険しい道だ。君にはその覚悟があるか? 何を捨ててでも、自らの道を進む覚悟が」


丙提督「……!」


乙提督(あ、あの無口な彼がここまで……!)


丙提督「……やります。僕が必ず、あの人の笑顔も、海の平和も、取り戻してみせます!!!」


甲提督「……よし」


甲提督「来たばかりの君にも苦労をかけるが……。我等の同志として、働いてくれぬだろうか」


乙提督「某ですか? ふ、ふふっ。聞くまでもありません。このような優秀なお二方に囲まれた中ですからな。深海棲艦との和解。面白いではありませんか」


甲提督「……ありがとう」


甲提督「では大本営へ電報を打とう。我等三名はこれから、忙しくなる。他鎮守府とは全く別の道を歩もうとしているのだからな」


甲提督「電報の後、祝杯としよう。いや、祝杯ではないな。これは――――」



新たなる道への、希望の盃だ





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