過去ログ - 八幡「別にいらねねぇよ、本物なんて」
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110:名無しNIPPER
2016/05/07(土) 05:15:22.49 ID:eIolrU6zO
そんな事をわざわざ俺に言う必要があるのだろうか。雪ノ下雪乃、俺には彼女の意図する事が少しだって分からなかった。

八幡「別にいいだろ。どうする事も出来ないことだってある事を知っただけでも上出来だ」

雪ノ下「あなたに褒められてと毛ほども嬉しくないわね。部下の癖に生意気だわ」

部下って。

八幡「……そうか。まぁどうでもいいけどよ、さっきから奉仕部がどうだこうだ言ってるけど、別に俺は奉仕部に入部した訳じゃないからな。飽くまでも仮入部だし、明日から元に戻るつもりだ」

雪ノ下「あら。あなた、聞いていなかったの?」

何をだ。

雪ノ下「まさか他人一人をあれだけの目にあわせておいて、本当に一週間の掃除だけで終わると思っていたのかしら。私はあなたが奉仕部に入部して、これからの学校生活を健全な生徒として過ごすと、先生方に言い付けられていると聞いたのだけれど」

八幡「なんの話だ。全く身に覚えが……」

いや待て、確かあの時……。

平塚『結果がどうであれ、私は君たち全員が悪いと思っているよ』

あの平塚の言動の本当の意味は。

八幡「……はっ。そういう事か」

全員って、こいつらも含めてかよ。知らないうちに俺は平塚の、学校の掃除って依頼を奉仕部として受けてしまっていたのか。どうりで課題も俺だけ別物の訳だ。つまりさっきの雪ノ下の話は本当に裏とかなしに、ただ言葉通りなんだ。

八幡「メチャクチャだ」

何もかもが俺の為でない。

雪ノ下「とても不本意で、誠に遺憾ではあるのだけれど、あなたを歓迎するわ」

俺の本当の罪滅ぼしは、学校の為に学校に通い続ける事。この掃除の延長線は、とてつもなく長いのだろう。でも。

雪ノ下「ようこそ、奉仕部へ」

今、あの日の小町の言葉の続きが、聴こえたような気がした。


Act.IF それでも、比企谷八幡は……。


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