過去ログ - 八幡「別にいらねねぇよ、本物なんて」
1- 20
31:名無しNIPPER
2016/04/25(月) 13:22:34.37 ID:iNB8TwTVO
話がまとまり、一応俺を含んだ四人でグラウンドにあるテニスコートに移動する途中、離れて歩いていた俺に由比ヶ浜が声をかけてきた。

八幡「どうした」

由比ヶ浜「あの…ね?あたし、奉仕部に入ったんだ。今まで部活とか入ってなかったから。エヘヘ」

そういうことらしい。

八幡「そうか。そりゃよかったんじゃないの」

由比ヶ浜「うん。あとね」

一瞬目を逸らして、由比ヶ浜が話を続ける。

由比ヶ浜「あたし、別に気を使ってる訳じゃないよ?ただ、話したかったの。ヒッキーと…ダメ、かな」

次第に言葉が弱々しくなって、最後には微かに聞こえる程度だったが、それでもその声はしっかりと俺の耳に届いていた。だから俺は。

八幡「あぁ、よくないな。まるでよくない」

そう、強く否定した。

由比ヶ浜は、笑わなかった。何が彼女をそうさせるのか、俺には少しだって分からない。いくらいい言葉を投げられても、何か裏があるんじゃないかと、どうしてもそう考えてしまう。だから、彼女のその、どこか見覚えのある切ない表情に同情することは出来ない。

由比ヶ浜「……ばか」

呟いた彼女は、前の二人にの間に割って入り、俺にもわかるくらいに悲しい嘘を表情に浮かべていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
126Res/62.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice