過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」
↓
1-
覧
板
20
11
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:35:51.57 ID:1ueVwqRf0
ちょうど真正面にあたる廊下には大きな花瓶があった。そこにはヒッペアスケリアやベラドンナ・リリーといった綺麗な花々が生けられていて、館の雰囲気に華やかさを添える役を買っていた。
「綺麗ねぇ。伊佐坂先生からの歓迎の贈り物かしら」とワカメがいった。
「そうかなぁ。案外ファンから貰っただけだったりして」
以下略
12
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:36:56.40 ID:1ueVwqRf0
客室は幾つもあったから、「たまにはひとりで眠りたいよ」とカツオが波平に頼んだ。
波平は少し考えていたが、マスオがカツオの肩を持ったので、それは認められた。
「やったー、流石はマスオ兄さん! ワカメ、僕らの姉さんは素晴らしいお婿さんをとったみたいだよ」
以下略
13
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:38:22.01 ID:1ueVwqRf0
「それなら、僕達の部屋に来るかい? サザエとタラちゃんと、四人で泊まろうか」
マスオが柔和に微笑んだが、ワカメは悩んだ末に断った。
(旅先でお姉ちゃんたちの邪魔はできないわね……、少し怖いけれど)
以下略
14
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:39:33.52 ID:1ueVwqRf0
以下略
15
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:40:25.42 ID:1ueVwqRf0
今にも駆け出しそうだった二人の間に、サザエの鋭い声が割って入った。
「コラ! 二人だけで岩場なんて危ないわ」
「お姉ちゃん、だってきっと綺麗なのよ!」
以下略
16
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:41:09.63 ID:1ueVwqRf0
岩場につくと、カツオは蛙にも似た身軽さで磐と磐とを飛び移り、さっさと先へ進んでいったが、反対にワカメはゆっくり足元を確かめながらカツオを追った。
以下略
17
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:42:08.92 ID:1ueVwqRf0
もじもじするワカメを放って、カツオは気に入った丸い磐の上に座った。「わぁ、こりゃいいや! 最高の眺めだよ」
ワカメも羨ましくなってパッと顔を明るくしたが、すぐに表情を曇らせた。ワカメは上手く磐を渡れないのだ。
と、そこへ、トイレに立ち寄ると言ったマスオが帰ってきた。
以下略
18
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:42:41.63 ID:1ueVwqRf0
「喧嘩でもしたのかい?」
「知らない。お兄ちゃん、きっといつか大怪我するんだわ。そしてその時になってからでしか反省できないのよ、かわいそう」
「僕はそんなヘマしないね」
以下略
19
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:43:33.29 ID:1ueVwqRf0
「夕陽ってあんなに大きいのね」
しみじみとしたワカメの感想に、マスオも頷いた。
「そうだねぇ、僕もこんなに綺麗な夕陽を見るのははじめてだよぉ」
以下略
20
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:44:17.82 ID:1ueVwqRf0
ワカメがいち早く反応した。
「今、なにか音がしなかった!?」
カツオも磐の上に飛び上がった。「ああ、結構近くだったよ!」
以下略
21
:
◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:45:17.66 ID:1ueVwqRf0
以下略
120Res/64.13 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1461287938/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice