過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」
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110: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:27:37.05 ID:BtC+c+Xt0
しっかり磐のフタを閉じると、私は二人に襲いかかった。カツオを石で殴って黙らせ、ワカメの首を絞めた。

ふたりともおもちゃのように簡単に逝ってしまった。だからだろう、物足りなさを感じたのは。
私は、自分に流れる殺人者の血に驚いた。名前になぞらえて、あんなイタズラをしようと思い至った自分を恐ろしく感じた。

もうすぐ、海平がやってくる手筈になっている。
岩場の捜索を他の人間にされたらおしまいである。海平は、なんとかして岩場の捜索を申し出られるだろうか。

まもなく海平がやってきた。どうやら、マスオが、森と岩場は危険だから男性がする、森は広いから自分が、と願い出たらしい。なんという幸運!

そこまで饒舌に話していた海平も、転がった三つの死体を見つけては口をあんぐり開けていた。
わたしは、その頭を石で殴りつけた。一撃で済んだ。

言い忘れていたことだが、海平は、今回の計画のために髪の毛を一本提供していた。
家族の中には、遺憾ながら、我々を毛の数で判別する輩がいるのである。

とにかく、死体は4つ出揃った。あとはこれを上手く利用するだけである。
カツオが疑われていることを聞いていた私は、その死体を、海平のものと一緒に洞窟に放置し、タラオとワカメの死体だけを外に捨てた。
じわじわと、人が減っていく恐怖を奴らに与えたかった。

タラオの身体は包丁で切り、ワカメには海の水を掛けてやった。

そうして何食わぬ顔で、砂浜のほうから森へ上がり、マスオと合流した。

そしてサザエが死体を発見する。

館へ引き上げ、犯人探しが始まったが、ここでカツオの遺体を隠したのと、死体にイタズラをしたことが功を奏してきた!
サザエがカツオを犯人と決め付けてくれたのだ。


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