過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」
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◆5o0gtk7tVI
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2016/04/22(金) 10:38:22.01 ID:1ueVwqRf0
「それなら、僕達の部屋に来るかい? サザエとタラちゃんと、四人で泊まろうか」
マスオが柔和に微笑んだが、ワカメは悩んだ末に断った。
(旅先でお姉ちゃんたちの邪魔はできないわね……、少し怖いけれど)
以下略
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:39:33.52 ID:1ueVwqRf0
以下略
15
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:40:25.42 ID:1ueVwqRf0
今にも駆け出しそうだった二人の間に、サザエの鋭い声が割って入った。
「コラ! 二人だけで岩場なんて危ないわ」
「お姉ちゃん、だってきっと綺麗なのよ!」
以下略
16
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:41:09.63 ID:1ueVwqRf0
岩場につくと、カツオは蛙にも似た身軽さで磐と磐とを飛び移り、さっさと先へ進んでいったが、反対にワカメはゆっくり足元を確かめながらカツオを追った。
以下略
17
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:42:08.92 ID:1ueVwqRf0
もじもじするワカメを放って、カツオは気に入った丸い磐の上に座った。「わぁ、こりゃいいや! 最高の眺めだよ」
ワカメも羨ましくなってパッと顔を明るくしたが、すぐに表情を曇らせた。ワカメは上手く磐を渡れないのだ。
と、そこへ、トイレに立ち寄ると言ったマスオが帰ってきた。
以下略
18
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:42:41.63 ID:1ueVwqRf0
「喧嘩でもしたのかい?」
「知らない。お兄ちゃん、きっといつか大怪我するんだわ。そしてその時になってからでしか反省できないのよ、かわいそう」
「僕はそんなヘマしないね」
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19
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:43:33.29 ID:1ueVwqRf0
「夕陽ってあんなに大きいのね」
しみじみとしたワカメの感想に、マスオも頷いた。
「そうだねぇ、僕もこんなに綺麗な夕陽を見るのははじめてだよぉ」
以下略
20
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:44:17.82 ID:1ueVwqRf0
ワカメがいち早く反応した。
「今、なにか音がしなかった!?」
カツオも磐の上に飛び上がった。「ああ、結構近くだったよ!」
以下略
21
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:45:17.66 ID:1ueVwqRf0
以下略
22
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:46:35.82 ID:1ueVwqRf0
良い焼き加減の肉を受け取りながら、やれやれ、大したお婿さんだとカツオは思った。そして、無理をしていないか心配になった。
「マスオ兄さん、今度は僕が肉を焼くよ。マスオ兄さんは座ってて」
カツオは横合いからトングを掠め取った。
以下略
23
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◆5o0gtk7tVI
[saga]
2016/04/22(金) 10:47:12.16 ID:1ueVwqRf0
「カツオにまかせて大丈夫かしらぁ」
「心配ないよ、姉さん。ダイエット中の姉さんはもう食べる必要がないんだからね」
サザエは赤面して眉を釣り上げた。
以下略
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