過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」
1- 20
3: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:24:46.45 ID:1ueVwqRf0
島の図


i.imgur.com

以下略



4: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:27:25.40 ID:1ueVwqRf0





以下略



5: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:29:02.56 ID:1ueVwqRf0

深い青みを湛える海の上に、悠然とその島は存在していた。

波に揺られるボートの上で、まず一同は、ゴツゴツとした岩礁を、それから土とも磐ともない島の大地を見た。そして、その上には苔みたいに点々と木々が生い茂っていて、見る者に自然の凄みにも似た畏敬を感じさせた。

以下略



6: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:30:36.33 ID:1ueVwqRf0
「綺麗ねぇ、わたし早く泳ぎたいわ」

はしゃいだ声を上げるワカメに、ボートを漕いでいた地元の漁師が笑って言った。

「ははは、元気の良いお嬢ちゃんだ。でも、今日はやめておきなさい。皆長旅で疲れているだろうし、なんといってももう直夕方だ。夜の海には決して近づいちゃいけないよ」
以下略



7: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:31:34.49 ID:1ueVwqRf0
「そんなこといって、実は姉さんが一番海を楽しみにしてるんじゃないの?」

カツオの茶化すような態度にサザエはムッとした顔をした。

「あら、どういうこと?」
以下略



8: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:32:35.27 ID:1ueVwqRf0





以下略



9: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:33:41.24 ID:1ueVwqRf0
一同は砂浜から島へと足を踏み入れ、丘を上り、とうとう話に聞いていた『難物館』を目の当たりにした!

「立派なお屋敷ねぇ! まるでお城みたいよ!」

今度はサザエがはしゃいでみせた。フネも笑った。
以下略



10: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:34:50.75 ID:1ueVwqRf0
「それにしても、流石は伊佐坂先生だよねぇ。小説が翔ぶように売れて、あっという間に大ベストセラー! 無人島を丸々買った上に、気がついたら、こんな館まで建っちゃうんだから!」

「ほんとねぇ」

「すごいでーす!」
以下略



11: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:35:51.57 ID:1ueVwqRf0
ちょうど真正面にあたる廊下には大きな花瓶があった。そこにはヒッペアスケリアやベラドンナ・リリーといった綺麗な花々が生けられていて、館の雰囲気に華やかさを添える役を買っていた。

「綺麗ねぇ。伊佐坂先生からの歓迎の贈り物かしら」とワカメがいった。

「そうかなぁ。案外ファンから貰っただけだったりして」
以下略



12: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:36:56.40 ID:1ueVwqRf0
客室は幾つもあったから、「たまにはひとりで眠りたいよ」とカツオが波平に頼んだ。

波平は少し考えていたが、マスオがカツオの肩を持ったので、それは認められた。

「やったー、流石はマスオ兄さん! ワカメ、僕らの姉さんは素晴らしいお婿さんをとったみたいだよ」
以下略



13: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/04/22(金) 10:38:22.01 ID:1ueVwqRf0
「それなら、僕達の部屋に来るかい? サザエとタラちゃんと、四人で泊まろうか」

マスオが柔和に微笑んだが、ワカメは悩んだ末に断った。

(旅先でお姉ちゃんたちの邪魔はできないわね……、少し怖いけれど)
以下略



120Res/64.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice