過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 15
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229: ◆xjSC8AOvWI[sage saga]
2016/06/08(水) 22:19:48.33 ID:M11DdmBf0

 翌日、適当な時間に目覚める。

 一人で暮らし始めてから、時間に縛られることはなくなった。

 眠い時に寝て、腹が減った時に飯を食う。それが今の生活だった。


杏子(さて、そろそろ出るか)


 ホテルに寝泊まりしてるといっても、わざわざ部屋を借りてるわけじゃない。空き部屋を勝手に使わせてもらってるだけだ。

 面倒事になることもあるが、そんな時は適当に逃げてくればいい。


 ――ホテルを出て少し歩いていると、魔力を感じた。


杏子(病院のほうからか)


 病院には弱った命が多い。それを狙ったんだろう。

 もし使い魔だったら見捨てているところだったが――。


杏子(ん?)


「…………」

 病院の屋上に一人の人影があることに気づく。


杏子(おいおい、まさか飛び降りようってんじゃないだろうな)


 黒髪の、見るからに病人とわかる少女だ。
 病衣を着ているからというのもあるが、どことなく病人っぽい辛気臭い雰囲気がしている。


杏子「チッ……」

 結界の入り口を探す前に屋上へ向かう。



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