過去ログ - 【艦これ】提督「続投しましたけど…」
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182:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:28:00.69 ID:t6fYBRax0

赴任地であるインドの大地に、女は両足で立った。
寒いほどの快適な空調は空港まで。
いや、飛行機を降りた時に終わった。
彼女の鼻はこの土地の風を感じていた。
以下略



183:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:29:34.23 ID:t6fYBRax0

運転手はなまりの強い英語を話した。
なんとか目的地を告げ、
面倒な値段交渉を済ませた女は、窓の外を見る。
…不思議なクニだ。
以下略



184:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:30:35.74 ID:t6fYBRax0

会社員の女は、仕事でこの土地にやってきた。
日系の企業、取引相手との交渉である。
普通なら空港まで迎えが来ても良いのだが、
なんらかの理由があったのだろう。
以下略



185:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:33:10.75 ID:t6fYBRax0

揺れる車が、敷地に入った途端揺れなくなった。
舗装された道に入って直ぐに建物が見えた。
女は大きな工場を見る。
やがて、タクシーは工場の入り口前で止まった。
以下略



186:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:34:53.65 ID:t6fYBRax0

男に言われるがまま、女は中へと入る。
応接室に入ると、
すでに汗をかいたグラスが机の上に用意されていた。
そのアイスコーヒーを女にすすめつつ、
以下略



187:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:36:36.18 ID:t6fYBRax0

「いいえ。良いお取引のためですから」

女が言うと男は頷く。
その後で彼は自らのコーヒーを手にする。
以下略



188:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:39:32.46 ID:t6fYBRax0

そこから、商談の話はスムーズに進んだ。
男の会社と、
女の会社の落とし所はすぐに見つかった。
懸念していた話が滞ることもなかった。
以下略



189:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:41:56.71 ID:t6fYBRax0

「いいえ。
 陰謀説等ささやかれてますが…
 私はニュース以上のことは」

以下略



190:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:47:41.01 ID:t6fYBRax0

「…ラウバルの彼の訃報は実に残念でした。
 彼は言っていました、正しい形に戻すべきだと」

「正しい形?」
以下略



191:名無しNIPPER[saga]
2016/05/06(金) 19:50:02.71 ID:t6fYBRax0


男は残念そうに言う。
女はそこで、ラバウルの死を男が惜しんでいる理由に合点がいった。

以下略



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