過去ログ - 【艦これ】提督「続投しましたけど…」
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464:名無しNIPPER[saga]
2016/06/27(月) 00:33:39.72 ID:yxtGJhpJ0


視界が虫食いのように血で歪む。
ほぼ見えていないが、声は聞こえた。大淀は、その声の主に話しかける。

「わ…わた、私の…幻覚で、なな、い。で…すよね?」

「残念ですけど。しっかし、バカでしょ。大淀」

言われて、大淀は笑うしかない。
本来なら、自分は沈んでいる。
今までの興奮が収まってきたせいか、酷く痛む。
だが、耐えられなくなかった。

「これ、くら……ぃ、耐えられ…。
 ねえ、明…石。あの人…、あの人は…
 ててて提……督は、生き…て…るんでしょ?どこなの?どこ?どこなのよ?
 あのひとに、あのひとは…」

大淀は、明石を見る。
近づいて近視の目でもやっと彼女の顔がわかる。
にじんだ視界の中、明石の表情が動いたまでは大淀にも見えた。

「その前に、休んで」

大淀は明石が近づいたまでは記憶していた。
だが、彼女が自分に触れたあと全てが真っ暗に消えた。



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