過去ログ - 【艦これ】提督「続投しましたけど…」
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635:名無しNIPPER[saga]
2016/10/15(土) 23:15:57.64 ID:y/w32fwe0

さして苦戦した様子もなく、明石は由良を見る。
表情には出さないが、明石は自分の博打が半分成功したことに安堵していた。
提督の最後の作戦通り、血の気の多い奴から自分の罠にかかってくれた。
大淀も頭は切れるのだが、いかんせん感情に流されやすい。
駆逐の二人は言わずもがなだ。
だから三人は潰せたが…
明石はタバコを取り出しつつ、残る二人を見る。

この二人は____、曲者だ。

提督に対し傍観者きどりの空母、
そして理解者だと誤解した軽巡。
どちらも練度の面より、その性格から罠に嵌めづらい。
まして手の内のほぼ半数を晒し、はったりはもはや効かない今、
明石にできるのは可能な限り沈まない様にするだけだった。
彼女は今頃、想い人を奪った男を殺しているであろう提督の姿を思い出し、
一人つぶやいた。

「本当、なんであんなカスに手を伸ばしてるんだろ」

その明石の言葉は由良たちには聞こえなかった。
代わりに、決意を秘めた四つの瞳が彼女を見据えていた。


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