過去ログ - 【艦これ】提督「続投しましたけど…」
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678:名無しNIPPER[saga]
2016/11/06(日) 23:10:53.00 ID:56uGzeRd0

「諭すつもり、グラーフ?
 感情に従って何が悪いのかしら?
 きっと深海もそうじゃない…?
 私たちを忘れ生きるヒトが憎いってね」

「幸福だってあったろう」

「それは過去にしかないじゃない。私は満足のうちに終えたいの。
 過去は曖昧で、未来は不確か。
 この今の気持ちに生きて何がいけないんでしょうね?」

「刹那主義すぎる」

「合理で世界は進んでなんてないわ」

提督はビスマルクを見上げる。
彼女の言葉が、自身の疑問の答えに思えたのだ。
感情、か。
提督は博打に出ることを思いつく。
今までのように、逃げや保険をかけてはいないのにだ。
提督は口を開く。

「…同感だな」

「アトミラール?」

ビスマルクが自分を見る。
提督は、禁止したコードを言った。

「【指定解除】」

その言葉を発した瞬間、人形の体が震える。
最初に空母水鬼が、声を上げた。

「え?…私、なんで…」

彼女はそのまま、自分の手を見て悲鳴をあげる。
装甲も同様だった。

「嘘、私、どうして?!」

ビスマルク…そして提督の乗っていた潜水も大きく揺れた。

「…違う!私、こんな!ちが…!」

ローマが叫んだ。

「提督、何を!?」

答える暇もなく、潜水が起こした波に提督は攫われる。
提督はサイコロを振った。
今の命令で人形たちの記憶や思考を抑えていた、その部分を解放したのだ。
艤装由来の、深海側の意識の介入を止めた結果がどうなるか?

…簡単な話だ。暴走するしかない。

艦娘でもなく深海でもなく、人形達の深海由来の艤装が異常膨張する。
錯乱した三隻の化け物が、解き放たれた。



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