1: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:46:50.19 ID:d/tQe/7g0
あの子が去ったあの日の夜、私の部屋は涙で濡れていました。
深い悲しみに選ばれ目から零れ落ちるその涙は、降り止まない雨のように冷たく頬を伝い、
小さな私の部屋にまた一つ影を落とすのでした…。
エリカ「隊長」
まほ「うぐぅぅぅぅ…ゥゥゥ！ヒグッ！ゥグッ！」ボロボロ
エリカ「隊長」
まほ「うぅぅぅぅぅあぐっ…ゥグッ！ェグッ！ふぅ、ふぅ、ぁぁぁ」ボロボロ
エリカ「……」
まほ「ぅぅぅああああァァ…みほぉ…ゥゥゥ！」ボロボロ
エリカ「泣きすぎでしょう」
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2: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:49:13.01 ID:d/tQe/7g0
まほ「だって…だって…みほが…」ボロボロ
まほ「ふぅ、ふぅ、まさか出て行くとは…ふぅ、ふぅ」
まほ「思わなかっ…ゥグッ！ふぅ、思わなかったん…ふぅぅぅ、だんだもん…ングッ、ゥゥゥウ！」ボロボロ
3: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:49:58.70 ID:d/tQe/7g0
エリカ「…10連覇を目前にして、フラッグ車長である副隊長…いえ、元ですか」
まほ「うぅぅう」ボロボロ
エリカ「元副隊長が、それを相手に明け渡してしまったんですから…」
4:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 19:50:50.25 ID:hMMOCGiXO
期待
5: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:51:02.97 ID:d/tQe/7g0
まほ「いつの頃からか…うぐッ…みほはあんまり笑わなくなって」ボロボロ
エリカ「……」
まほ「戦車に乗る…のが楽しくなさそうで、ふぅ、ふぅ、ウゥゥ…」ボロボロ
6: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:54:09.92 ID:d/tQe/7g0
エリカ「隊長みたいに強い芯がある人なら毅然としていられたかもしれませんが…」
まほ「うっ…ぅぅううゥゥ！」ボロボロ
エリカ「戦車道チームの視線も」
7: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:55:03.50 ID:d/tQe/7g0
まほ「エリカは悲しくないのか！？」グスッ
まほ「もうみほはいないんだぞ！！！」ボロボロ
エリカ「！……」
8: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:55:56.93 ID:d/tQe/7g0
まほ「止められなかった……」ボロボロ
まほ「追い詰められるみほを助けられなかった……」ボロボロ
まほ「ウワァぁぁ…あぁぁ」ボロボロ
9: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:57:23.72 ID:d/tQe/7g0
エリカ「……」
エリカ『逸見エリカです！黒森峰並びに西住流の名に恥じないよう全力を注ぎます！』
みほ『よろしくね、逸見さん』
10:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 19:58:13.46 ID:y7p0kipho
豆腐メンタルまぽりんとか何か新鮮
期待
11: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:58:18.73 ID:d/tQe/7g0
まほ『全車停止、一度引いて再度突撃する』
エリカ『えっ？敵は稜線を超えたすぐ先にいますよ隊長！行かなくていいんですか？』
みほ『あ、それはね。一回おびき寄せてから突撃して相手の意表をつくの』
12: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 19:59:18.04 ID:d/tQe/7g0
エリカ『ごめんなさい副隊長』
エリカ『突っ走って撃破されちゃったわ…結果も出せずに…』
みほ『そんな！エリカさんが無事ならそれに越したことはないよ！』
13: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:00:14.93 ID:d/tQe/7g0
みほ『久しぶりの陸だね』
エリカ『副隊長は…』
みほ『もう、二人のときは』
14: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:01:55.47 ID:d/tQe/7g0
エリカ「お姉さんと妹で、志向は随分違っていたけど」
エリカ「どちらも私の憧れだった」
エリカ「二人の戦車道に触れられるのが嬉しくて楽しくて私は好きだった」
15: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:04:11.09 ID:d/tQe/7g0
まほ「…ぅ〜ん…みほ…みほ…」
まほ「……はっ」
まほ「エリカ？」
16: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:05:59.39 ID:d/tQe/7g0
エリカ「晩ごはん、ありますよ。食べていってください」
まほ「…エリカが作ったのか？」
エリカ「ええ。隊長、カレー好きでしたよね」
17: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:06:37.47 ID:d/tQe/7g0
エリカ「はいどうぞ。熱いので気をつけてくださいね」
まほ「ああ…」
エリカ「……」
18: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:08:01.36 ID:d/tQe/7g0
まほ「カレーを見ると…思い出す…」
まほ「……」
エリカ「……」
19: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:09:15.98 ID:d/tQe/7g0
エリカ（隊長は本当に妹さんのことが好きなのね）
エリカ（普段は西住流を背負い、黒森峰の隊長として表に立っているけど）
エリカ（隊長も可愛い妹を持つ、一人の女の子なんだ）
20: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:09:59.29 ID:d/tQe/7g0
まほ「…私が好きだったカレーは」
エリカ「……」
まほ「決まって甘口のカレーだった」
21: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2016/04/25(月) 20:11:08.78 ID:d/tQe/7g0
まほ「……」
まほ「だが」
エリカ「……？」
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