過去ログ - 水木聖來「たまには昔の話を」
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6:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:42:27.45 ID:kdM6e67Z0
 ねぇPさん、覚えてる? 初めて一緒に河川敷を走った日のこと。

 Pさんあの日、『最近運動不足なんで、一緒に走ってもいいですか? 仕事もないし』なんて言ってついてきてくれたんだよね。

 アレって、本当はアタシのこと心配して付いてきてくれたんでしょ?
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:43:53.54 ID:kdM6e67Z0
 そうやって走ってる最中に友達に会っちゃって。

 やっぱり言われちゃったんだよね。

『でも大丈夫? 今からそんなこと始めてさ。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:46:08.67 ID:kdM6e67Z0
 ――何も言い返せなかった。

 だってそれは、私も強く思っていることだったから。

 だってそれは、私が酷く痛感していることだったから。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:47:14.71 ID:kdM6e67Z0





以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:48:23.37 ID:kdM6e67Z0
 だからあの時、Pさんが大きな声を上げて、ずい、と前に出てきた時は、びっくりしたよ。

『聖來さんには叶えたい夢があるんです。

 そして、それを叶えるだけのポテンシャルを十分、いえ、十二分に持っている。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:49:58.13 ID:kdM6e67Z0
 多分、友達もビックリしてたと思う。

 驚いたみたいに目を見開いて、でも現実的には、と続ける彼女に、

『現実ならしっかり見てます。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:51:33.80 ID:kdM6e67Z0
 ――なんて、笑っちゃうよね。

 今考えてみれば、根拠のまるでない言葉で、詐欺か新興宗教かって感じだけど。

 子供みたいに目をきらきらさせて。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:52:34.95 ID:kdM6e67Z0
 その時、思ったの。

 この人を信じようって。

 アタシは、アタシ自身を信じ切ることが出来なかったけど。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:54:29.96 ID:kdM6e67Z0
 多分、友達も同じこと思ったんだろうね。

 なんだか納得したようなすっきりしたような顔になって。

 私には『夢に気付いてあげられなくてごめん、頑張って、楽しみにしてる』、Pさんには『聖來のこと、絶対アイドルにしてください。お願いしますね』って言ってくれて。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:56:12.27 ID:kdM6e67Z0


 ねぇPさん。


以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/04/27(水) 00:57:55.70 ID:kdM6e67Z0
 ……もう着いちゃうね。

 ねぇPさん、アタシ、街で踊ってた時は、お先真っ暗って言うか、行きたい場所なんてなかった。

 どうすればいいのか分からない苛立ちばっかり募って、陸の上なのに窒息しそうになってた。
以下略



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