過去ログ - 「ヒーローさん!」「ヒーローっていうんじゃねえ!」
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1: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 00:34:49.63 ID:vCM8P+kL0
突発的に初連載です(一次創作)
ガバガバストーリーですがのんびりと書いていきます
書き溜めているようで書き溜められてませんがお許しください

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2: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 00:35:58.30 ID:vCM8P+kL0
 たぶん、おばあちゃんになっても、わすれないとおもう。

「お前俺様達が何者か分かってんのか?」
「天下のJHAに所属するヒーローのアッ──……」

以下略



3: ◆B6H2g.ScDo[sage]
2016/04/27(水) 00:36:38.61 ID:vCM8P+kL0
─────

 20××年、日本にある法律が新しく制定された。『日本を防衛し治安を維持する超人に関する保護及び支援等に関する法律』──通称『ヒーロー法』。
これは、日本各地で人知れず、日本の平和を守るために戦っていた"ヒーロー"を公的に認めることと、彼らに対しての国から支援を行うことを目的とした法律である。
この法律により、ヒーローは公の場に姿をあらわすことが多くなり、彼らの存在を知らなかった多くの市民の喝采を浴びることになった。
以下略



4: ◆B6H2g.ScDo[sage]
2016/04/27(水) 00:37:15.48 ID:vCM8P+kL0
 その後、程なくしてJHA(日本ヒーロー協会)が設立され、ヒーローは全員協会に登録することを義務付けられた。これは、有事の際、現場から近いヒーローを招集し、国家機関と連携して事件の解決に当たらせるためである。
 結果、ヒーロー法とJHAのおかげか、犯罪の検挙率が上がり、日本各地の犯罪率は目に見えて低くなった。国と市民は、犯罪が減ったことに大喜びし、ヒーロー様々だと口々に彼らを讃えた。
 だが、これをよく思わなかった連中がいた。

 本来、このことを一番喜ぶはずのヒーロー達だ。


5: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 00:37:46.94 ID:vCM8P+kL0
 いや、これだと語弊を生む書き方になるので訂正すると、殆どのヒーロー達は、市民や国が喜んでいることに満足していた。満足できなかったのは、極一部のヒーロー達である。

 そもそもヒーローというのは、大体が生身の人間だが、一般市民より傑出した能力があった。それは、ヒーローによって個体差が生じるのだが、殆どのヒーローは、所謂特殊能力があったり、肉弾戦に特化しているタイプである。

 日常生活において使用することができない(JHAの規定により、私生活上でヒーローを匂わす行動は禁止されている)彼らは、普段燻っている能力を如何なく発揮出来る数少ない機会──言い換えれば、ただのストレス発散になるが──が減ることを嫌がったのである。
以下略



6: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 00:38:21.12 ID:vCM8P+kL0
 最初は危害と言っても、誰かが殺されるというものはなかった。精々、事件を解決している最中に誤って能力を発揮して相手を傷つけてしまったとか、そんなレベルである。
しかし、次第に"誤って能力を発揮すること"がエスカレートし、遂に死人を出す結果を迎えてしまった。
 市民やマスコミは、ヒーローを責め立てた。が、国はヒーローを逮捕することもなければ、糾弾することさえもしなかった。
 何故か、彼らはヒーロー法を逸脱した行為を行っていなかった為である。


7: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 00:38:48.38 ID:vCM8P+kL0
 ヒーロー法の中には、人命に関する項目も記載されていた。
 しかし、その内容は「英雄的行為を行っている際に起こってしまった不測の事態(ここでは死亡事故)は、故意的なものとみなさず、事故とする」といったもので、このヒーローの起こした死亡事故も、あくまでも英雄的行為中に起こった出来事だった為に、事件と見なされなかったのだ。

 この一件があった後、ヒーロー等は英雄的行為に託けて、市民に対し危害を加えていった。


8: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 00:39:46.91 ID:vCM8P+kL0
 最初は他の大多数のヒーローが彼らを止めた。

「彼らは傷付ける存在でなく、守る存在だ」と。

 しかし、市民を傷付ける一部ヒーローはこう返した。
以下略



9: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 00:40:15.21 ID:vCM8P+kL0
 最初はヒーローを応援していた市民等も、あまりの目に余るヒーロー等の行為に怒り、市民の中には、国に直訴する者も現れた。が、国は何もしない。JHAも動かない。まるでそれを黙認しているかのように、全く微動だにしなかった。
 市民の一部は呆れて物も言えなかった。そして、「国が頼りにならないなら、自分等で自分を守るしかない」と自警団をポツポツと結成していった。

 自警団は、ヒーローに襲われた市民を守り、その市民が安全な場所に避難するまでの時間稼ぎに戦うのを目的としていた。つまり、ヒーローを倒したいのではなく、ただ純粋に、仲間である市民を守るのが目的なのだ。しかし、ヒーローはそれを許さなかった。

以下略



10: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 13:13:08.89 ID:vCM8P+kL0

───

「JHAって使えねえよなあ」

以下略



11: ◆B6H2g.ScDo[saga]
2016/04/27(水) 13:13:38.12 ID:vCM8P+kL0

オレンジ「あーあ。それにしても、このガキ一言も喋んねえな」
水色「口が利けないやつじゃねえの?」

 オレンジはピタリと立ち止まると、同様に立ち止まった小さい影──小学生だろうか、背の低いキャップを被って俯いている子ども──に振り向いた。
以下略



12: ◆B6H2g.ScDo[sage]
2016/04/27(水) 13:14:40.04 ID:vCM8P+kL0
水色「ウンともスンとも言わねえな」
オレンジ「こんなときゃ、一発ぶちかませばなんか言うかもな」

下品な笑いを上げながらオレンジはその場で軽く腕を振った。しかし、水色はそんなオレンジを軽く諌める。

以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2016/04/28(木) 18:10:46.96 ID:udF1wVBwo
胸糞かな


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