過去ログ - これから日記を書く 五冊目
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51: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/05/03(火) 01:40:04.40 ID:rnj0xVuy0
「…もうここにはいない。ロビーに戻る、歩いてな」

急げばもし罠だった場合に、回避できない可能性がある。もしかすれば、何らかの方法でロビーまで移動している他の班を察知して、そちらに移動していることも考えられた。だが、もっとも重要なことは、自分が無事でいることにある。他のメンバーはすでに何か危険性のある存在がいることは認識していて、そして、自分のメンバーは余程のことがなければ下手なことをしないと、信頼している。

だからこそ、その下手なことが起きた時、それを助けるのに必要なことは、自分が無事であることだ。

より一層の警戒状態を敷き、通常よりゆっくりとロビーに向かう。薄暗い廊下については、ケミカルライトを開いてるダクトに投げ入れて、進んでいく。

「…来たか」

気配を感じた放浪者が振り向くと、道中ダクトに入れたケミカルライトが落ちてきていた。明らかに、何かがそれを落としている。あの触手だろう。

「明かりを嫌うようですね…。モグラに近い感じなのでしょうか」

放浪者が懐中電灯の明かりを当てた時、そのまま去っていったことを考えると、明かりを嫌うというのは間違いなさそうだった。


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