過去ログ - これから日記を書く 五冊目
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64: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/05/04(水) 01:17:16.40 ID:gKrCVEkE0
いつものアリスが作った試作品の実地試験を行う場所に、今日はアリスと、そしてビジョンの姿があった。彼の手にあるのは、形は銃なのだが、パイプのようなものの先端にこれまたガラスのようなものが取り付けられている、どこかオモチャを思わせるものだ。

「ひひひ、これがアリスの姉さんの新武器で?」

満面の笑みのまま頷き、そうだヨと答えるアリス。この武器の構造と仕組みについて説明をして、武器として使用できる必要な行程の1つは、ビジョンの超能力を使わなければただのガラクタということだった。

機械でなら仕組みさえ組めばすぐ終わることも、人間が行う場合は自身で理解しなければならず、何度か不発に終わる。だが、徐々に呑みこんできたビジョンは、アリスの求めている現象が起こり始めた。

「けっけ…。これは、なかなか疲れる」

ただ、言葉の通り、疲弊した様子が見られる彼に、アリスが休憩を促した。しかし、それを断ってから、もう少しで理解できそうだと言った、次の瞬間だった。

銃の先端から光が、的にしていたブロック片に照射された。照射された部分は少しへこみ、焦げていた。

「やったヨ! 狙い通りにいったみたいネ!」

両手を上げて喜ぶアリスの横で、ビジョンは疲れでその場にゆっくりと座り込んだ。ビジョンがこの銃に対して行った超能力は、光を高エネルギーにする結晶体に、光を照射し、その後内部に入った光を操作して反射を繰り返させて更に高エネルギーする。そう彼の超能力をレーザー発振器と呼ばれる機関の置き換えることで、もっているおもちゃのような銃をレーザー銃として使えるものにしたのだ。

彼自身がレーザーの機関である以上、誰かに奪われたところでオモチャでしかないと言う、完璧とさえいえる安全装置付きのレーザー銃である。

「大丈夫? 飲み物持ってくるネ!」

ビジョンの様子に気づいたアリスは、急いで飲み物を取りに部屋を出ていく。ビジョンはそのまま横になり、理解はしたものの、高エネルギーの光の操作は通常のものに比べ、かなりの集中力と体力を使うことを実感していた。


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