798: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/08/18(木) 03:14:40.73 ID:pPN6B20D0
山中が平山から話があると言われて、先に拠点内の応接室で待機していた。普段使われる部屋ではない為、火鉢を持ってきた炭を焚いているが、吐く息がやや白さが混じる。
寒さのせいで少し長い時間に感じたが、山中が待機してから数分程度で平山も応接室に入ってきた。手には数枚の書類。いつものレポートだろうかと思っていると、山中と対面する形で平山は座った。
報告自体はいつも通りの回収組の進捗そのものだった。それなら自室で話を聞いている、山中が奇妙に思ったのと同時に、平山は報告が終わってから少し間をあけてから。
「この確保が終わり次第、放浪者殿、西切殿を探索組に戻します」
とはっきりと話した。アミューズメント施設そのものの確保は、かなり長期化になるが数が増えない以上、2人で削り続けていけばある程度の手配は進められると判断したこと。また、その周辺の確保も終わったことで、元々の任務であるバリケード敷設や物資回収の再開の目処も立った為と説明される。
探索組にとって本来のリーダーやメンバーが戻ってくることは、ありがたいことだ。状況に置いてもひと段落がついたからというのも、利は通っている。
「本格的なアミューズメント施設の攻略に移れるようになった際は、探索組のお力をお借りしたいので、よろしくお願いします」
それを了承しつつも、山中は平山はどこか遠慮をしているのではないか、と少し不安になった。
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