過去ログ - これから日記を書く 五冊目
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842: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/08/28(日) 02:30:59.80 ID:jIQjUOyb0
すでに応接室には佐田が座っていた。放浪者と平山は隣同士、佐田とは対面する位置で椅子に座る。

放浪者が受ける佐田の印象は、少なくとも温厚そうな印象はない。どこか頑固そうで気難しい様子を受ける、似たようなタイプで思い出せるのは、野木だった。歳の頃合いも彼と同じか、あるいはそれ以上。若い印象はあまり受けない。

「で、お前さんがここのお偉いさんってか?」

つっけんどんな言葉から会話は始まる。放浪者は自分のこと、拠点について簡単に説明する。佐田はそれに相槌をうつ訳でもなく、話を聞いているのかという様子で黙っていた。

一通りの説明が終わって、次に口を開いたのは平山だった。

「師匠、なぜあなたがここにいるのです?」

知り合いということもあるのか、放浪者の時とは違って、佐田の顔も少し柔らかくなる。言いづらいのか、顎を人差し指で軽く掻き、しばらくの無言が続いた後。

「源子、大体はお前さんが言うような状況になった。それだけだ」

平山が言った事、それは略奪だけでは、この先勢力は維持できないということだった。


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