過去ログ - これから日記を書く 五冊目
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965: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/09/14(水) 04:46:23.56 ID:0zc7yoLU0
「はー、ここでもまたゾンビ(あいつ)らいよいよいすぎだっての」

千護達がアビスのある都市を探索を始めて数日経った。この場所も、放浪者達の都市と同じなのか、それともアビス絡みなのか、生存者が探索しようとした形跡は今のところなく、ゾンビもそのまま放置されている状態だ。それは即ち、自分達だけでそれ相応の量のゾンビを処理しなければいけないということでもある。

その分、手つかずの物資は多く見受けられる。貴重な缶詰類の食料や水が見つかるのは、他の生存者の手が入っていないからこそだ。ありがたいのは、彼等にとって貴重な耐寒グッズになる使い捨てカイロなども今のところ手に入っているということだ。

「だ、ダメだよ千護。か、彼等はなりたくて、ななった訳じゃない」

銃器の整備をしながら愚痴る彼女に、ロバートは諭す。軽口や冗談がそうならないタイプのロバートの性格も、千護自身は合わないと感じているところだ。はいはい悪かったよと軽く返して、整備に戻る。

こんなことがなければ、ほぼほぼ会うこともなかったであろう合わない相手。そんな相手ともう長い間一緒に居続けることになっている。もし、ゾンビ化の問題が解消された時、自分はどうするのかとふと千護は思う。

ちらりと覗き見る彼は、一応の安全エリアに関わらず、怯えた様子は隠していない。ずっとは、とりあえずないなと結論付け、細かく頷いてからメンテナンスに戻った。


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