971: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/09/15(木) 02:42:08.90 ID:zXJ37v9P0
「さてさて、俺様の仕事の発表だぜ」
いつも通りの自信満々な様子で、エクスは会議のメンバーに資料を手渡す。それなりの厚さになっているそれの表題は。
「簡単に言やぁ、HP(ホムンクルス計画)の具体的な情報っつーとこだな」
そこに載っていたのは、今まで話でしか出てこなかったHPについての情報が載っていた。この計画の大元であるホムンクルスは、クローンなどではなく文字通り試験管ベイビーとして生を受け、遺伝子に改造を施される。それは、兵士として活躍を期待できる肉体や反射といった遺伝子に組み替える、いわばカスタマイズだ。
生み出されたホムンクルス達は、自我を持たないように洗脳を施され、最も危険な戦闘区域への補充として投入し、人間達はその後方支援を主とする。そうすることで、自軍の貴重な兵士は失わず制圧することができる。
また、ホムンクルスはすぐに実践投入できるよう、成長を司る遺伝子をカスタマイズすることにより、半年もせずに成体となる。その過程で、学習能力や身体機能に異常が起きることもあり、この計画もその改良が目下の目標だったようだ。
合わせて、急速に成長させることにはもう1つの目的がある。それは、ホムンクルスを老衰させること。洗脳による統率を行うとしても、それが解けた場合に反乱が起きる可能性は十分にある。それだけではなく、戦争が終わった後では使い捨てのホムンクルスが生き続けるのは邪魔でしかない。
概算ではホムンクルスの寿命は3年程度でしかない。短命な生命として創り出されることとなった。
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