過去ログ - レシプロ時代の最後を見た男の話
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3: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/04/28(木) 23:13:48.15 ID:SVTkSqQb0




荒野に囲まれたこのだだっ広い自社飛行場の片隅で、誘導員の“回せ”という指示に従い、作業員が慌ただしく機体に取りつく。
一人が手でプロペラに回転を与えると、もう一人がコクピット後方の慣性始動機に突き刺さったクランクを思い切り回した。


しばらくして、前方の作業員が自身の手で“グッド”の形を作り、それを確認した男は顔に笑みを浮かべる。
その後、彼は作業員が下がった頃合いを見て、プロペラ軸と慣性始動機を直結させた。


P&WのR-4360星形28気筒エンジンがブルンと唸りを上げる。

やがて、巨大な四翅プロペラが力強くはためくと、アスファルト上の塵屑が一斉に宙を舞った。







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