19: ◆66FsS2TZ4lNJ[ saga]
2016/06/05(日) 00:26:53.54 ID:BUQuK2TX0
〜十数年後〜
仁奈「おおー! もう魚を捕まえるくらいわけねーでごぜーますな」
拓海「当たり前だろ。何年やってると思ってんだ」
みく「ぎゃー! また魚捕ってる! 止めてって言ってるにゃ!」
拓海「お前が食わなくてもアタシらが食うっての」
美優「イノシシ捕ってきたよ〜!」
森久保(あれから時が経ち、拓海さんは立派に育ちました。一所立派すぎるところがあるんですけど)
拓海「おいリスクボ! 何やってんだ。飯の時間だぞ!」
森久保「あ、あの。森久保なんですけど。それと森久保のことは放っておいて
拓海「いいから早く来い!」
森久保「あ、はい」
森久保(こんな日々を送っています。拓海さんを拾ってから臆病だった美優さんが劇的に変わりました。昔はウサギでも怖がっていたのに、今ではこんなに大きな獲物まで・・・そもそも森久保は草食なんですけど)
「フフーン♪」
仁奈「あ、幸子おねーさんでごぜーます!」
幸子「お久しぶりですね! 今から昼食ですか?」バサッ
拓海「見りゃわかんだろ」
幸子「相変わらずクチが悪いですね」
美優「今日は珍しく一人なのね」
幸子「そうなんですよ! 皆さん怖がって最近外に出ないんですよ!」
仁奈「怖い? 何がでごぜーますか?」
森久保(世間が、でごぜーますよ、なんちゃって)
幸子「最近都でPってやつが暴れているらしくて。それで余興と称して飛んでいる鳥に石を投げて撃ち落とそうとするんですよ! それ以来皆さん怖がってあまり飛びたがらないんですよ!」
拓海「そりゃ普通だろ。飛んでるお前があほだ」
幸子「都の方行かなきゃすむ話でしょう! ボクのカワイさを世に知らしめなければなりませんので、ボクに飛ばないという選択肢はありません」
美優「そういえば菜々ちゃんや智恵理ちゃんも最近都が騒がしいって言ってましたね・・・」
拓海「まあお前なら大丈夫だろ」
幸子「当然ですよ! ボクは鶴ですからね!」
森久保(何の解決にもなっていないと思うんですけど)
幸子「それじゃあボクは行きますね!」
森久保(そう言って舞い上がった彼女に待ち受けていたのは彼女にとって死よりも恐ろしい、片翼を失うという事実でした)
拓海「幸子!」
美優「ダメ、石が貫通してる!」
仁奈「ち、治療するでごぜーますよ!」
拓海「・・・Pってやつのせいか、野郎!」
美優「拓海ちゃん! どこ行くの!」
幸子「い、痛い・・・」
美結「! 大丈夫よ幸子ちゃん! 仁奈ちゃん、葉っぱとしっかりした枝持ってきて!」
仁奈「拓海・・・」
森久保「あ、あの、葉っぱと枝ならここに・・・」
美優「ありがと乃々ちゃん!」
美優(十中八九拓海ちゃんは都行ったわよね・・・血の気が多いんだから!)
森久保「あ、あれ? 仁奈ちゃんは?」
美優「まさか仁奈ちゃんまで!? ・・・今日は厄日だわ」
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