過去ログ - モバP「モバマス昔話」
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6: ◆66FsS2TZ4lNJ[sage saga]
2016/04/29(金) 15:24:04.97 ID:hvVe73my0
まゆ「しかし、Pさんのきび団子ですか。できるならば食べることなく保管しておきたいところですが、Pさんの負担を軽くするために路銀は少なくしておきましたし、食べざるを得なさそうですねえ」

「ちょっと待つにゃ!」

前方に陰が現れた瞬間、桃太郎は一歩引き、腰の刀に手をかけました。

まゆ「邪魔をするのは誰ですか〜?」

みく「ちょ、ちょっと本当に待つにゃ!」

まゆ「猫ちゃんですか〜。何のようですか?」

みく「おなかがすいて今にも死にそうなのにゃ! 何か食べ物をくれたら何でもするにゃ!」

まゆ「へえ〜何でも・・・」

みく「あ、あの」

桃太郎の舐めるような視線に身の毛のよだつ猫。その目は深淵のように深く、暗く、恐ろしかった。

まゆ「仕方ないですねえ。もうすぐ街につくのでそこで何か買ってあげましょう」

みく「やっぱなしに・・・」

まゆ「何でもやってもらわないといけませんからねえ♪」

みく「ひいっ!」

この人間は阿修羅に違いない。骨の髄まで使われて捨てられる。そう猫は思った。

まゆ「私は桃太郎と言います。猫ちゃんのお名前は何ですか?」

みく「みくはみくって言うにゃ」

もう何もかも悟った猫は諦めて桃太郎のおともになることにした。

みく「でも何で次の街にゃ? いい匂いがしたから何か持っているんじゃないかにゃ? この袋化にゃ?」

猫が手をかけようとしたとき、桃太郎は驚く早さで猫の腕をつかみ、捻りあげた。

まゆ「私はあなたのの主です。言われたことだけをやればいいんですよ。わかっていますか?」

みく「いたいいたい! いたいにゃ! わかった、わかったから離して〜!」

まゆ「わかればいいんですよ〜」

みく「うう〜」

猫は涙目になりながらも桃太郎に続く。

みく「それで、みくに何をやってほしいのか。それを教えてほしいにゃ」

まゆ「鬼退治のお手伝いでしょうか」

みく「鬼退治!?」

桃太郎は猫にいきさつを話しました。

みく「酷いやつにゃ! それならみくも喜んで手伝うにゃ!」

まゆ「じゃあご飯はいいんですね?」

みく「それとこれとは別の話にゃ!」

まゆ「・・・止まって」

みく「へ?」

「ふふ、私たちに気づくとは中々やり手なんじゃないかしら?」

「本当・・・ですね。久々に、腕がなります」

みく「・・・何かすごくいやな予感がするにゃ。初対面なのに」


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