過去ログ - 藤原肇「しんしんと、あたたかい夜に」
1- 20
32:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:50:02.61 ID:O3uXh0RPo


肇が俺の両手を握った。


 「Pさんだって。私の大切な、大切なプロデューサーなんです」


冬でも、雪の中でも。
きっと夜にだって変わらない温かさが触れる。

 「肇」

俺は、肇の両手をそっと押しのけた。


 「担当プロデューサーとして、指示する。準備をして、ベッドで眠るように」


押し返された手を、肇は黙ったままじっと見つめる。
そのまま何を言うでもなく、するでもなく、上の段のベッドを拡げて、ぽすんと横になった。

 「……」


これでいい。


俺に向けられた無言の背中をしばらく見遣ってから。
部屋の灯りを落として、俺はタブレットの電源を入れた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
50Res/32.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice