過去ログ - 老兵士「今日で俺も引退か……」 -SS速報VIP

過去ログ - 老兵士「今日で俺も引退か……」

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20:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:38:51.69 ID:wGp/Pa/wo

「だったら俺が、今ここであんたを叩き斬って、立てなくしてやろうか？　え？」

「やってみるがいい」

21:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:41:23.69 ID:wGp/Pa/wo

なのに剣士は踏み込めなかった。

負けると思ったのではない。斬るのをためらったのでもない。
この兵士はたとえどんなに斬っても倒れず、立ち続けるんじゃないかと思ったのだ。

以下略

22:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:44:23.52 ID:wGp/Pa/wo

やがて、天才剣士は天才騎士になり、東奔西走、無数の戦場を駆け回った。
その才能に恥じぬ功を挙げ続けた。

以下略

23:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:47:14.48 ID:wGp/Pa/wo

「みんな、私は立っているぞ！　立っているぞぉ！」

以下略

24:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:50:38.97 ID:wGp/Pa/wo

老兵士との出会いから、自身の危機一髪までを一息に語り終えた白銀の騎士は、

「ありがとうございました」

以下略

25:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:53:03.24 ID:wGp/Pa/wo

昼すぎ、職人風の男が裏門を訪れる。

「これはこれは、今日は珍しく来客が多い日だ」

以下略

26:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:55:19.59 ID:wGp/Pa/wo

さかのぼること１０年前、男はある靴職人の徒弟であった。

親方は厳しく、殴る蹴るは当たり前、指導も「見て覚えろ」どころか

以下略

27:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:57:08.66 ID:wGp/Pa/wo

その時に目に入ったのが裏門に立ち続ける兵士。

以下略

28:ID加速中 ◆V9LlgfWZs2
2016/04/30(土) 15:57:20.43 ID:ws4LhxIy0
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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　　　　　　　　　　　　　./　　　 |　　　　　　　　i .| 　　←ジャップ豚
　　　　　　　　　　　　　.|　　　/　　　　ノ' 'ヽ､ |　|
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以下略

29:名無しNIPPER[saga]
2016/04/30(土) 15:59:04.08 ID:wGp/Pa/wo

来る日も、来る日も、しごきに耐え続けた。
親方の目を盗んで、技を盗もうとし、何度も殴られた。

もうやめよう、諦めよう、村に帰ろう、数えきれないほどそう思った。

以下略

30:ID加速中 ◆V9LlgfWZs2
2016/04/30(土) 15:59:47.93 ID:ws4LhxIy0
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　.／￣￣￣￣￣￣ヽヽ　
　　　　　　　　　　　　　./　　　 |　　　　　　　　i .| 　　←ジャップ豚
　　　　　　　　　　　　　.|　　　/　　　　ノ' 'ヽ､ |　|
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以下略

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