3: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/04/30(土) 20:33:35.69 ID:RloJRskG0
酔っ払い「あー? 何だテメェ?」
大勢の人が見て見ぬフリをして通り過ぎていく中、1人の若い男が止めに入ってくれた。
夜の飲み屋街にいる割に身なりはきちんとしており、場末の飲み屋よりも、お洒落なバーが似合う。そんな第一印象。
男「しつこくするのはやめておけ。お前のやっていることは条例違反だぞ」
酔っ払い「条例違反だぁ〜? ハンッ、憲兵だって一々全部取り締まってねーよ!」
男「あぁそうだな。なら、俺のすることも取り締まらないだろうな」
酔っ払い「あ? 何を――」
ドカッ
酔っ払いの顔面に蹴りが入る。そのまま酔っ払いは吹っ飛ばされた。
蹴りを入れた男、細身ではあるが、図体のでかい酔っ払いを吹っ飛ばせる程度には鍛えているようだ。
盗賊(うわぁ〜)
柄にもなく見惚れてしまった。
上品な雰囲気にも関わらず、力強いというギャップ。
そして、そんな男に助けられるというシチュエーション。
盗賊(なんか、いいシチュエーション…って、バカ)
盗賊「あの、ありが……」
と、礼を言おうとしたところ。
憲兵「喧嘩があっただと!?」バタバタ
男「面倒だな…それではな!」ダッ
盗賊「あっ」
男は素早くそこから立ち去った。
その後憲兵から事情聴取され、酔っ払いはしょっぴかれて行ったが…。
盗賊(お礼、言いそびれちゃったな。あーあ…やっぱ私みたいな底辺はラブコメと縁がないみたい)チェッ
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