44: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/05/03(火) 18:54:09.97 ID:NS9V854j0
王子「俺は魔法を切っていたわけではない。吸収していたのだ」
闇神官「きゅ、吸収…!?」
王子「お前のように、近づくことすら困難な敵には効果的だ。こうやって……」
王子が剣を振ると――光の刃が、闇神官を切った。
闇神官「カハ…ッ」
王子「同じ性質の技を、倍にして返す。単純な話だろう?」
闇神官は、信じられない、といった顔で倒れた。
出血量からして、絶命したと思われる。
騎士団の面々が姿を現して王子を気遣うが、王子は相変わらずの涼しい顔で「大丈夫だ」と返していた。
うさぎ「……」
うさぎ(やるじゃん、王子…。どこが凡人だよ)
王子「どうした、うさ。俺に見惚れていたのか?」
うさぎ「〜っ」
王子は冗談めいた笑顔で声をかけてきた。
キザったらしいったらありゃしない。人目がないと、うさぎにデレデレのくせして。
うさぎ(そんなこたーどうでもいい! 早く、声の主を助けないと。確か、こっち……)
と、声の方に走っていったが――
うさぎ(あれ?)
そこには誰もいなくて――代わりに、盾があった。
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