82: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/05/06(金) 19:13:21.91 ID:o+EceZM40
長老うさぎ「覚えておらんのも無理はない。うさ姫に擬人化の術をかけたのは、まだ姫が赤ん坊の頃じゃ」
盗賊「え…えっ!? っつーことは私は……」
長老うさぎ「うさぎの姿こそ本来の姿じゃ」
盗賊「ちょっと待て、意味わかんない! 何で、どゆこと、私は何!?」
王子「すまない、順を追って説明してくれないか」
長老うさぎ「わかった。あれは17年前じゃ――」
17年前、うさぎ一族は魔物達の襲撃を受けた。
魔物達の狙いは、うさぎ一族の王の血筋を絶やすこと――
そして王の血筋には、当時生まれたばかりだった姫がいた。
長老うさぎ「我々は魔物に立ち向かうこととなったが、正直、勝ち目はほとんど無かった。だから、せめて幼き姫だけでも魔物の手から逃れられるよう、擬人化の術をかけたのじゃ」
盗賊「それが、私……」
長老うさぎ「魔物に勘付かれてはいけないので、我々は擬人化してからの姫をお守りすることができなかった…。しかし、ご立派に成長されたようで…これほど嬉しいことはないのう」
王子「何故、魔物達はうさぎ一族の王の血筋を狙ったのだ?」
長老うさぎ「それは代々、王の血筋に受け継がれている力のせいじゃよ」
盗賊「代々、受け継がれている力……?」
長老うさぎ「そう。それは、いかなるダンジョンの攻略法も見抜く特殊能力じゃよ」
盗賊「……!!」
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