過去ログ - 西住まほ「泥まみれの虎」
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191: ◆t8EBwAYVrY[saga]
2016/06/01(水) 20:57:56.17 ID:5xBXF+wz0

まほ「――・・・・・・気が付いたら、霧の晴れた戦場を私達の戦車が一輌だけゆっくりと走っていた。一緒に乗っていた乗組員達は何も覚えていなかった・・・」

みほ「・・・兵(つわもの)どもの夢の跡・・・・・・お母さんが西住流の道を見せてくれたんだね・・・」

まほ「フッ・・・私には『お前にこの戦いについてこれるものか』と言われたように思えたよ」

みほ「そんなことないよ!お姉ちゃんはすごい人だもん!」

まほ「すごいのはお母様だよ。それに、あれはただの夢だったのかもしれん。遠くに見えた戦車の壁は、戦車道の歴史を彩ってきた人達が見守っていたのか、あるいは戦車の墓場か・・・」

まほ「戦場の記憶などはただ疲弊した者が見る幻かもしれない。さ、いい子だからもう寝なさい」

みほ「・・・・・・」


まほ「・・・角谷め、中古の弾薬をよこしたな・・・」ゴトン

みほ「お姉ちゃん・・・」ソ・・・

まほ「うん?」

みほ「私、お姉ちゃんがお姉ちゃんで良かった・・・だってお姉ちゃんは強くてかっこよくてすごい人だもん・・・」

みほ「これ、私が作ったボコのぬいぐるみ・・・こっちが私で、こっちがお姉ちゃんだよ」

まほ「・・・!」

みほ「頑張って作ったの。お姉ちゃんのボコ、もらってほしいんだ。だって私、お姉ちゃんのこと好きだもん」

まほ「・・・ああ、私もだよ。ありがとう、みほ」ス・・・

みほ「・・・・・・おやすみ」


まほ「・・・・・・」


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