3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/02(月) 02:29:37.37 ID:1cGK+n/b0
三浦「あと、誰にでも親切にすんなし。うざい」
三浦は雨に濡れた瞳で俺を見た。その姿は獰猛で、理不尽で、ほんの少しだけ可愛らしいと思ってしまった。
八幡「……」
三浦「親切は誰でもしていいことじゃないし、誰に対してもしていいことじゃない。
特にヒキオはそれが分かっているでしょ」
八幡(容赦なく心を抉られているようで、気分が悪い。だが、反論はできなかった)
三浦「そんな親切、むだだし」
三浦「ま、ヒキオが傷つこうがあーしには関係ないけど」
八幡(それでも、俺に忠告したのは彼女なりの優しさなのだろうか。
それともただの気まぐれか。どちらにせよ、彼女は俺を完璧に拒否した)
八幡「……」
三浦「……」
八幡(気まずい)
八幡(三浦、頼むからこの土砂降りの中帰ってくれ。俺はチャリだから動けないんだよ)
八幡(というのも無理な話か。いくら猛獣だろうと、怪我しているのは事実だった)
八幡(とりあえず、コンビニの中に避難しよう)
三浦「あーし、入りたいんだけど、どいてくれる」
八幡「お、おう」
八幡(おかんは膝を庇うようにして、洗面所へ向かった。傷口を洗い流すのだろう)
八幡(俺は再び雑誌コーナーの前に立った)
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