過去ログ - P「真美は合法、亜美は非合法?」
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53:名無しNIPPER[saga]
2016/05/02(月) 21:40:30.40 ID:XzStQYvUO
亜美「おじいちゃんは遊びに行くと、亜美と真美にいろんなことを教えてくれたんだ。海や山での遊び方だったり、おいしい食べ物だったり、つまんない雨の日のすごし方だったり。いつも真美と二人で『夏が楽しみだね』って話してたんだよ」
二人のお父さんには何度かお会いした事があるが、とても気さくでユーモア溢れる人だった。
亜美も真美もお父さんも、そのおじいさんの血を色濃く受け継いでいるのかもしれない。
なんにせよ、二人にたくさんのものを与えてくれたおじいさんには感謝しなくてはならないな。
しかし、亜美は声のトーンを落として言った。
亜美「……でも、もう会えなくなっちゃった」
P「……え?」
亜美「去年の終わりにね、急におじいちゃんが倒れたって電話があって、それで……そのまま……」
亜美の肩は、小さく震えていた。
去年の終わりといえば、真美の態度が変わりはじめたのもちょうどその時期だった気がする。
まだ幼い二人には、親しい者との別れはとても辛かっただろう。
亜美と真美の気持ちを思うと、胸が痛い。
俺は亜美の震えを止めるため、華奢な肩をそっと抱きしめた。
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