過去ログ - 理樹「欲望という名の電車の座席」
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/05/03(火) 22:03:08.29 ID:lU9U+GUx0
理樹(それからしばらくの間こう着状態が続いた。あせればあせるほどいい案は出てこない。しかし早めにカタをつけないと他の3人がまた新たな策を思いつくだろう。ええい、なにが残っている?僕の手駒に?ナルコレプシー?僕の欲望の根源?これを総動員して僕は座れるのか?なにをすれば!?)
理樹「!」
理樹(そうか、今分かったぞ!僕がやるべき最大限の行動が!)
理樹「すぅ………」
理樹「………………」
理樹「………………ぐぅ……」
理樹「………………あっ、今寝てたかも…」
真人・謙吾「「!」」
理樹(これだ!寝かけたふり!他の余裕を持ったような行動をしてしまった2人には出来ない力尽きた演技!一番体力のなさそうな僕には出来る見え見えの嘘!)
理樹「…………うぐぅ……あうぅ……がお」
理樹(時折首をかくんと後ろに傾け、その後素早く元に戻る仕草を2回して本気で眠たそうな動作を繰り返す!)
謙吾「くぅ……っ!」
理樹(多分みんなこれが演技だと薄々気付いているはずだ。しかしそれを疑う事は出来やしないだろう。優しい彼らはそれでも僕のことを気遣わなければなるまい!そして遂には自分達からこう言うのだ『理樹、そんなに眠たいなら席で座るといい。着いたら起こしてやる』)
理樹「ぐー……あっ、また寝そうだった……えへへ…」
理樹(ふはははは!!遂に、遂に、遂に!仕留めたぞ!さあ早く敗北を宣言するんだ!これが無視出来る程付き合いが短いわけでもないだろう!)
真人「り、理樹……よ、良かったら席に座……」
恭介「理樹、来ヶ谷のおっぱいと太ももならどっちがいい?」
理樹(なっ!?)
理樹「な、なにを言い出すのさ恭介!?」
理樹(…………あっ!しまった!)
恭介「はっはっはっ!いや、単に眠気覚ましに言ってみただけだ。その様子だとまだまだ元気そうだな」
理樹(やられた……!!古典的な誘導に引っかかった!確かにこれなら『僕』のために僕を妨害出来る!)
理樹「ひ、卑怯だよ恭介!」
恭介「ふっ……」
理樹(恭介は不敵に笑った。それは僕の攻撃を交わしたと同時に新たな策を思いついた笑みだった)
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