過去ログ - 理樹「欲望という名の電車の座席」
1- 20
5:名無しNIPPER[saga]
2016/05/02(月) 21:43:19.66 ID:i9lAYUf80
謙吾「だからお前らは座らないのかと訊いたんだ。一人分しかなさそうだが」

理樹(気でも狂ったのか謙吾は。そんな自分からチャンスを棒に振るような台詞は正に自殺行為じゃないか!)

理樹(もしかして謙吾は本気で自分は遠慮して僕らに席を開け渡そうと?いいや、あり得るはずがない。先ほど鈴が座ろうとした時に見せた焦りの表情は本物だったはずだ。なら何故………)

理樹「………………!!」

理樹(そうか、考えたな謙吾!そういう事だったのか!)

理樹(謙吾の言った『座らないのか?』という誘惑。よく考えてみればこんな提案乗れるはずがない。仮に謙吾と2人きりだったなら座ることもできただろう。しかし今は3人いる。結局は誰かが他の2人をどかして座る図太さが必要となる。だがこのゲームが成立している時点でそんな皮の厚い人間は存在しない。出来るはずがない!)

理樹(だがこの質問を回した後は別だ。謙吾は大方そうして全員が断った後『そうか?じゃあ誰も座らないならせっかくだし俺が使わせてもらおうか』なんて言うに違いない。それならば合法的に1人だけ座るライセンスを手にすることが出来る)

理樹(実に巧妙に考えられた作戦だ。もはやこれまでか……そう思った時、真人が言った)

真人「いやーまあ鈴でさえ立ってるんだしなあ」

謙吾「!!」

理樹(それは最高の、たった一つの残された活路だった)




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
20Res/15.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice