過去ログ - 就活生「私の『特技』は、他人を自殺させることです」
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1: ◆BEcuACNawuaE
2016/05/02(月) 22:06:19.87 ID:hxg9Q7/i0


「……はい、それでは以上で面接試験を終了させていただきます。お疲れ様でした」
「はい、ありがとうございました! 失礼いたします!」

 スーツ姿の青年が部屋を出たのを確認したのと同時に、私はため息を吐いた。彼は見るからに貼りつけたような笑顔を終始崩さずにいて、こちらからの質問にもその笑顔と同様に作り物めいた答えを繰り返していた。

『私はサークルの代表を務め……』
『海外にボランティアに行き……』
『数々のイベントを成功させ……』

 自分では独自性の高い答えをしていたつもりだろうが、数々の就活生を面接してきた私にとっては、彼もまた『量産型の就活生』の枠を出なかった。そう、就活のために作り上げた輝かしく見える自分を、壁に向かってアピールしているに過ぎない。

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2: ◆BEcuACNawuaE
2016/05/02(月) 22:08:03.07 ID:hxg9Q7/i0

「□□さん、今の子はちょっと……」
「ああ、わかってる。『なし』だな」

 隣に座っていた営業部の若手社員が私に苦言を呈す。現場からしても、あのように印象に残りにくく、相手との『対話』を忘れているような就活生はあまり好ましくないようだ。
以下略



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