6:名無しNIPPER
2016/05/03(火) 22:20:20.03 ID:G1lrEIoLo
「俺がこの前スカウトした新人だ。ほら、お前も挨拶したらどうだ」
「ん……そうだね。やぁ、ボクはアスカ。二宮飛鳥だ。よろしく」
「むむ、あなたも”ボク”なんですね。ちょっとプロデューサーさん、ボクの特権だったのにこれはどういうことですか!」
彼女の言い分はわからなくもない。所属するアイドル全員を把握してはいないが、ボクが来るまで他にはいなかったはずだ。
それをわざわざ代表の選出で被らせることもなかっただろうに。
もしくはそれが14歳らしさを表している、とでも? ……あながち否定できないか、ボクでいえば。
「まあまあ、いいだろそれくらい。二人とも方向性違うのにそこだけが共通してるなんて、面白いじゃないか。しかも同い年ときたもんだ」
「フフーン、ボクのカワイさは同い年どころか、全世代の方々の追随を許しませんけどねぇ♪ いいでしょう、カワイイボクを引き立ててくれるというなら気にしないことにします」
存外素直というか、よくもここまで確固たる自我を隠すことなく体現しているものだ。
そういう意味ではこちらもそうなのだが。
「我と近しき領域に住まう者、であるか?」
翻訳機はないのだろうか。フィーリングは何故だか伝わってくるのだけど。
えっと、返事した方がいいのかな。
「どうだろうね。似て非なるものだと思うよ。あるいはもう一つのボクのカタチ……近くもあり、遠くもある。そんなところか」
「……うむ! 我が名は神崎蘭子。来たる聖戦に向け、魂を共鳴させて往こうぞ!」
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