過去ログ - モバP「楓さんと同じ高校だったら」
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3:名無しNIPPER[saga]
2016/05/03(火) 22:56:51.15 ID:d30ie544O
「藻場くーん、何読んでるんですか?」

彼女がほしいと、念じるように記事を凝視していると、とんとん、と指で肩を叩かれる。
振り向くと、目の前には高垣さん。いつの間にか教室に来ていたようだ。

「あ、ごめん。ちょっと雑誌に夢中になってた。おはよ」

「おはようございます。今日は蒸しますけど、無視はダメですよ」

ふっと笑うと、彼女は、肩越しに雑誌を覗きこんできた。大変距離が近いが、気にしていないようだ。これはいつものことなので、もう慣れてしまった。おそらく、距離感が元来近い人なのだ。

「USJにいきたいんですか?和歌山からじゃ、近いようで遠いですよ」

成る程確かに、高校生にとって県外にでるなんていうのは大冒険だ。
それ以前に、和歌山県民のような田舎者が、USJに行ったら、待っているのは死であろう。dieの大冒険となってしまう。
話がそれた。USJはさしたる問題ではないのだ。問題は、彼女がいない事である。どのようにすれば彼女ができるのか。できればかわいい彼女が。
しかし、ここで彼女がほしいなどと高垣さんに言おうものならドン引きされること間違いなしである。


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