過去ログ - 【モバマスSS】「はんぶんおとな。はんぶんこども」
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4: ◆kXGFzRinFumi[saga]
2016/05/04(水) 04:11:46.18 ID:Ga39tkM/0

「それで、その二分の一成人式がどうしたんだ」

どうやら男は二分の一成人式の実態を理解できたようで、そう尋ねた。

彼女がやっと本題に入れる、と零しながら

「将来の夢がないって悩んでるらしいんだ。もうすぐあの子の誕生日だから何かしてあげたいな、と思って」と言うので

「でもまぁ夢って自分で見つけるものだからなぁ」と返した。

彼女は男の返事に納得がいかないようで、再び口を開いた。

「...夢を叶えるのがあなたの仕事でしょ」

「元、な。そんなことを言ったら君なんて夢を与える仕事じゃないか」

「元、ね」

そんなやりとりがあった後に彼女は「ふふっ」と笑ってこう言った。

「じゃあ私達が協力したら何だってできるよね」

ああ、やられた。この笑顔だ。

いつだってこの笑顔のためならどんな苦労だって厭わなかった。

これからだってそうだ。彼女と自分に誓ったからには曲げるわけにはいかない。

そう決心を固めた男は口角を上げ、にっ。として「任せろ」と笑った。




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