12:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:22:16.34 ID:1EMEuCfU0
慌てて、顔の前で手をふりながら、あいつはそう言った。
「本当かしらね。そのわりには随分嬉しそうに話してたけれど……」
「嬉しそうって、そりゃそうだろ。久しぶりに同級生の声を聞いてさ、嬉しくないはずないだろ」」
「いーや分からないわね」
その、私の言葉に少し考え込んでから、あいつは言った。
「伊織、ひょっとして、俺が浮気してるって思ってる?」
「かもね」
「そんなことあるわけないだろ」
あきれたようにあいつはそう言った。
「それが本当かなんて、分からないでしょ?」
「そんなに、俺の言うことが信じられない?」
「そういう台詞で嘘をつく人もいるしね」
「そんなこと、するわけないだろ」
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