46:名無しNIPPER[sage]
2016/05/05(木) 00:58:16.27 ID:1EMEuCfU0
寝ころがったまま、目を見合わせる。
声が出ない。
二人、そのまま。雪の中にいた。
「遅かったじゃん」
あいつが言う。
「待っててくれたの?」
頷く気配があった。
「ここで?」
「すこし探し回ったけど。ここで待ってた」
「ずっと?」
「ああ。一体どこに行ってたんだ」
私は直接その言葉には答えず、ーさん にぎゅっとしがみついた。
そしてあいつの耳もとで、小さく
「ごめんね」
と言った。
くすりとあいつが笑う気配がして、あいつの手が私の髪をなでた。
何度も、何度も。繰り返し。
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