107:名無しNIPPER[saga]
2016/05/16(月) 20:54:56.12 ID:klRyEYYpO
八幡(ゴールデンウィークも明け、今日からまたいつもの日常が始まる。ああ、学校行きたくねえ…………だるい、五月病になりそうだ)
小町「お兄ちゃんはいつも五月病みたいなもんでしょ」
八幡「まあ否定はせん」
八幡(自転車を駐輪場に留め、下駄箱で靴を履き替える。教室の位置関係上こっからは別行動だ)
八幡「んじゃな。また放課後」
小町「あ、待ったお兄ちゃん」
八幡「ぐえっ…………いきなり襟首掴むな……どうした?」
小町「ちょっと沙希さんと待ち合わせしてるから」
八幡「あん? 川崎と?」
小町「うん、相談受けてたけどなんかついでだからって小町の分も作ってきてくれるんだって」
八幡「…………何の話だ?」
小町「え、沙希さんがお兄ちゃんにお弁当作ってくるってやつだけど」
八幡「……………………えっ?」
小町「えっ? 聞いてないの?」
八幡「い、いや、確かにそんな話はした。したけども」
小町「お兄ちゃんもなかなかやりますなあ。女子に手作り弁当を望むなんて。ちゃんとお兄ちゃんの好きなおかずとか教えておいたからね…………あ、沙希さんが来た。おはようございます」
沙希「ああ、おはよう。期待に添えられるかどうかわからないけど、はいこれ」
八幡(川崎は鞄から包みを取り出して小町に渡す。あれが弁当なのだろう)
小町「いえいえ。図々しいこと言ってすいません。御手間かけます」
沙希「複数作るならそんなに手間は変わらないから気にしないで。弁当箱は部活の時にでも大志に渡してくれればいいから…………ひ、比企谷も、はい」
八幡「お、おう。ありがたく食べさせてもらうわ」
沙希「うん。あ、あとこれ。家帰って一人で開けて」
八幡(小町に見られないようにしながら弁当箱と一緒に小さな袋を渡してきた。何かを尋ねる前に川崎はさっさとその場から離れていく)
小町「いやー、今からお昼が楽しみですよ小町は」
八幡「後でちゃんと礼を言わねえとな」
八幡(包みが気になったが、ここで開けるわけにもいかないしな。小町と分かれて俺は教室に向かった)
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