111: ◆zO7AQfurSQ[saga]
2016/05/16(月) 20:57:16.49 ID:klRyEYYpO
八幡「はあっ…………はあっ…………」
八幡(俺はいつの間にか外に飛び出し、校舎裏で大きく息をする。少し落ち着いてきたころ、もう一度手の内のものを見た)
八幡(川崎の名前が書かれた南京錠を)
八幡「これって、つまり…………」
八幡(動機が激しい。だけどそれはここまで走ってきたことだけが原因じゃないだろう。まさかあの川崎が…………?)
沙希「あれ、比企谷?」
八幡「うおおっ!? か、川崎? なんでここに!?」
沙希「え? あたしは図書室寄って帰るとこだよ。駐輪場そっちだし……………あっ!」
八幡(俺が持っているものに気付いたか川崎は小さく声をあげた。そのまま顔を真っ赤にして俯く。え、何その反応? 悪戯や罰ゲームじゃないの? ガチなの?)
沙希「も、もう見たんだ?」
八幡「すまん、気になっちまって…………」
沙希「その、あたしが勝手にやってることだから、いらなかったら捨てたりしてもいいからさ」
八幡「お、おう」
沙希「…………………………」
八幡「…………………………」
八幡(川崎はそれきり黙ってしまった。奇妙な沈黙が続く)
八幡「…………なあ、川崎」
沙希「な、何?」
八幡「この南京錠、江ノ島で買ったのか?」
沙希「…………うん。京華の貝殻アクセ買ったときに一緒に」
八幡「これ、俺にくれたんだよな?」
沙希「…………うん」
八幡「じゃあ、俺がどこに捨てようとどうしようと勝手だよな?」
127Res/89.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。