過去ログ - 盗賊「むかーしむかし、ある城下町での過去の話だ…」遊び人「お願い、助けて!」
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234: ◆ZEwApN5S4o[saga]
2016/05/28(土) 18:44:05.54 ID:bnuidWJEO
踊り子「マスター、また猫相手に独り言ぉ?昔話でもしてるのー?」

マスター「あん?」

踊り子「独り言してるとぉ、髪の毛抜けちゃうんだよ…はっ!マスターには抜ける髪の毛がすでに無…」

マスター「店は開いたのか?」ジロ

踊り子「おっとと!開けてきまーす!」

マスター「ったく…最近口が達者になってきやがって」

マスター「にしても、昔話か。そいつぁ話し始めちまうと随分長くなる」

黒猫「ニャー…」モグモグ

マスター「…人の過去には色々なことがある。栄光、挫折、喜劇、悲劇」

マスター「事実は小説よりも奇なりってな。厄介なのは、そいつが簡単に消えちゃくれねぇってことだ」

マスター「大の男が、そいつひとつに振り回されちまう。時にはそのせいで、人生棒にふっちまうことだってある」

マスター「もう過ぎちまった事なのに、だ。人間ってのァ相変わらずどうしようもねえ」

黒猫「ニャー」

マスター「それに…はは。全く驚くべきことに−−」

マスター「この一週間の出来事だって、いつか過去になっちまうんだ」

黒猫「…」ピク

黒猫「ニャー」テトテト

マスター「おお?今日はお前、もういいのか」

黒猫「ニャー」タタタ

マスター「…こりゃ、ご主人様の臭いでも嗅ぎ付けたか?」

マスター「………。さて、こんなところにしておくか」

マスター「この話はもう、お終いだよ」

どら猫「ニャー」テトテト

白猫「ニャー」テトテト

ぶち猫「ニャー…」テトテト

踊り子「マスタぁー!お店開けたよぉー?どーせお客さん来ないから、まーかーなーいー!」

マスター「はいはい、分かったよ」



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