過去ログ - 藍子「ある日の昼下がり」
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8: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/05/06(金) 19:10:14.39 ID:J9K9lNQH0

「またつくるの?」

 美穂ちゃんが会話に加わってきた。
 一皿食べたら落ち着いたらしい。

「いやいや、まだなにも決まってないからね?」

 とりあえず否定しておく。
 好物の絡んだ卯月ちゃんもかなりめんど……止めるのが大変だから。

「じゃあ、藍子ちゃんが次につくるとしたら、ミートソースね!」

 なぜか美穂ちゃんからもリクエストが来た。
 つくれるけど、事務所でとなるとちょっと手間がかかるのに。

「え"〜ペ"ペ"ロ"ン"――」

「そう言って二週間に一回は食べてる気がするんだけど!」

「――うぅ……」

 卯月ちゃん、意外と弱かった。

「で、でも! おいしいものはおいしい――」

 いや、今日の美穂ちゃんが強いだけかも?

「ふぅ、おいしい」

 パスタをちょこちょことつつく。

「だからっていつも食べてたら飽きるよ! 卯月ちゃんはパスタ全部好きなんだからちょっとは違うものも――」

 いつもいつも巻き込まれてばかりだから、卯月ちゃんと美穂ちゃんと過ごすときにはゆっくりできていいなぁ……

「「それで! 藍子ちゃんはどっちをつくるの!?」」

 平和、だったんだけどなぁ……
 これでも騒がしさなら、他のユニットと比べたらまだ随分いい方なのが。

「しばらくの間パスタは禁止ですっ」

「「えぇ〜!」」

 そこ、なんで美穂ちゃんまで残念そうにするんだろう。
 この二人、本当に仲がいい。

「もう! 次なにかつくるとしたら、二人には実験台になってもらうからね?」

 手抜きレシピの試食係にしよう。そうしよう。

「じゃあそれでいいです♪」

「私もそれで!」

「って本当にいいの!?」

 まさかあっさり通るとは思わなかった。

「だ、だって藍子ちゃんの料理は試作でも失敗は少ないし……」

「それよりも、おいしいからいいかなって……」

「そ、そうなんだ……」

 これは、ちょっと気合入れないとダメかな。
 せっかく期待してくれてるんだから。



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