過去ログ - 島村卯月「背伸びと立ち位置」 -SS速報VIP

過去ログ - 島村卯月「背伸びと立ち位置」

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15: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:35:57.08 ID:aCNDeK610

涙には触れない。
プライドの高い幸子のことだ。弱みを見せたことは肯定し難いだろうから。

16: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:36:23.89 ID:aCNDeK610

幸子の翌日のレッスンは、とても良い出来だったらしい、というウワサが耳に入った。

後輩が褒められた時の卯月は、もしかしたら自分が褒められた時よりも嬉しいのでは？

以下略

17: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:36:56.25 ID:aCNDeK610

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以下略

18: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:37:38.28 ID:aCNDeK610

（やっちゃった！）という表情を浮かべる卯月と、そんな2人に驚きを隠せない幸子。

といっても、ほたるはそう深刻に捉えてはいない。むしろ、先輩の持ちネタを潰してしまったことへの焦りを感じているくらいだ。

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19: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:38:09.06 ID:aCNDeK610

この日は、午前は3人でレッスン。
午後は卯月の撮影と取材を、幸子とほたるが見学する日程になっていた。

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20: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:38:36.40 ID:aCNDeK610

「１！２！３！４！」

トレーナーの声が響く。

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21: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:39:04.00 ID:aCNDeK610

卯月が不思議そうな顔をしていると、口を開いたのはほたるだ。

「ごめんなさい……、私のせいで……」

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22: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:39:31.25 ID:aCNDeK610

午後にある撮影のために、3人はスタジオを訪れていた。
事務所にほど近く、卯月は何回か来たことがある。2人も、最初の宣材写真はここで撮ったはずだ。

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23: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:40:06.03 ID:aCNDeK610

さて、この時、卯月の頭の中に、撮影のことはなかった。もちろん、撮影がイヤだとか、そういうことではない。
ほたるがまた、責任を感じてしまうのではないか。という危惧でいっぱいになっていたのだ。

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24: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:40:44.31 ID:aCNDeK610

なんと慰めようか？

「私は気にしてないよ」という言葉は、果たして今のほたるに届くのか？

以下略

25: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2016/05/07(土) 20:41:12.07 ID:aCNDeK610

残念ながら、不幸というモノは重なってやってくる。

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