過去ログ - 佐久間まゆ「白くて苦い……」一ノ瀬志希「Love Potion♪」森久保乃々「えっ」
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34: ◆Freege5emM[saga]
2016/05/15(日) 19:34:23.32 ID:NK3nDXGso


もりくぼとまゆさんは、志希さんが一人暮らししているという家へ向かいました。

東京都心の寮からは、郊外方向の電車に乗って数駅。

「志希さんって、10代で一戸建て一人暮らしなんですか……。
 もしかして、すごいお嬢様だったり……?」
「10代で一人暮らし……というだけなら、ほかにも事務所にいますけど……
 志希さんの家は、持ち家だから、相当です。なんでも、アメリカ時代にいろいろと……」

もりくぼは、なんで『まゆさんが志希さんの家が持ち家かどうか知ってるんだろう』と思いました。

その疑問は、志希さんの家が見えてきたと同時に溶けてなくなりました。



「……ここ、ですか。志希さんの……」
「最初は、ちょっと勇気がいりますよね……」

志希さんの自宅と言われた場所は、道から見たところは……古い地主の邸宅のようでした。
東京や神奈川の新興住宅地では、古い板垣とそれなりの広さの庭がある……
というだけで、昔からの住人なのかな……という雰囲気が出るものです。



ただ、志希さん宅の門は、表札の代わりに『キケン! 許可無き立ち入りを禁ず』
というポップなフォントの注意書きが張られていて、
門のスキマからは、毒々しい植物の鉢植えや、得体の知れない廃液(?)が詰められたドラム缶、
その他何に使うか知れたものではない器具が並べられているのが見えました……。

もしこれが借家だったとしたら、絶対貸主が黙っていないと思います……。



「いらっしゃーい♪ よく来てくれたね!」
「あ、アレ……警察に通報されたりとか、しないんですか……?」
「あれは志希ちゃんなりのセキュリティだよー。ドロボーとかヘンなヒトたちを除けるために、
 ワザと危なそうなモノとか、危ないモノを目立つよう置いてあるの♪」

中で迎え入れてくれた志希さんはそう言いましたが、
もりくぼから見れば、家の中の危険度も似たようなものでした。



「志希さんの名が売れ始めた時、この家をマスコミに取り上げられて、
 ずいぶんなスキャンダルになりましたよね……」
「うんうん、プロデューサーにはだいぶフォローしてもらっちゃったなー。
 あたしのせいでプロデューサーの評判もケチがついちゃって。
 まゆちゃん以前の担当アイドルは、その時に全滅しちゃったよねー」

志希さんは、自分がプロデューサーさんを窮地に陥れた過去について、
悪びれもなく――むしろ嬉しそうに――語りました。

志希さんは前に、
『まゆちゃんを売り込むときは、いつもこう。目の色からして違うんだよー』と、
もりくぼにボヤきましたが……

これ、志希さんもプロデューサーさんから特別扱いされてますよね……。





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