過去ログ - 響子「恋するオトメは何色の瞳をする?」
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24: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/08(日) 23:56:41.00 ID:IMoSzx9M0

大きなため息がひとつ漏れて、上半身を起こした沙紀さんの表情は、
窓から見える空とは正反対な曇り模様だった。

「バカっすよね……こんなつまらないことで頭悩まして」
以下略



25: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/08(日) 23:57:13.55 ID:IMoSzx9M0

よく見ると、癖っ毛からのぞいた耳はすっかり熟れていて、白い肌を赤く染めていた。
熱を帯びていそうなそれにおもわず触れて確かめたくなったけれど、さすがにそれは自重した。

そういえば。
以下略



26: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/08(日) 23:57:57.82 ID:IMoSzx9M0

「どうなんです?」

「どうって……」

以下略



27: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/08(日) 23:58:51.35 ID:IMoSzx9M0

「……そう、っす」

消え入りそうな声だったけど、はっきりと私の耳には届いて、そのまま空気に溶けていった。

以下略



28: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/09(月) 00:40:35.82 ID:OC/6k+yg0

からかうのはここまでにして、改めて当初の目的に入りましょう。

沙紀さんのスマホを机の上に置いて、何個も開かれたタスクをひとつずつ見ていく。
淡い色やビビットな色まで、いろいろなルームウェアがそこにあった。
以下略



29: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/09(月) 00:41:05.98 ID:OC/6k+yg0

まだ恥ずかしさが残る横顔を見て、あぁ、この人、かわいいなぁ、って改めておもって。

「こ、これが一番気になってるんすけど……」

以下略



30: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/09(月) 00:41:58.81 ID:OC/6k+yg0

「これにしましょう!」

「え、は、はやい」

以下略



31: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/09(月) 00:42:55.98 ID:OC/6k+yg0

へへ、ってはにかんでスマホを持つと、画面を押していく。
自分のことじゃないのに、なんで私がわくわくしていてるんだろう、
でも、こんな沙紀さんを見ちゃったら、誰だってそうなるに決まっている。

以下略



32: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/09(月) 00:43:43.59 ID:OC/6k+yg0

その瞳は恋色に揺れていた。



33: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/05/09(月) 00:47:18.48 ID:OC/6k+yg0


おわり

一日遅れちゃったけど、吉岡沙紀ちゃんへ。
以下略



34:名無しNIPPER[sage]
2016/05/09(月) 00:53:27.75 ID:wXNNxBJ0o
乙っす
素晴らしい雰囲気っすな


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